医療コラム

歓送迎会シーズンを乗り切るコツ

歓送迎会シーズンを乗り切るコツ


(一社)新潟県労働衛生医学協会

  健康づくり推進部 保健師 宗村 綾香

 歓送迎会の季節を迎え、これから宴席が続くという方も多いのではないでしょうか。今回は、歓送迎会シーズンを楽しく・健康に過ごすためのコツをお伝えします。

1  歓送迎会の宴席を楽しむために
 食べ過ぎや飲み過ぎになりがちな宴席ですが、体に負担をかけにくい食べ方・飲み方のポイントを3つご紹介します。

① 空腹での飲酒は避けましょう。胃に負担を掛け、悪酔いの原因となるほか、体がエネルギーを吸収しやすくなり太る原因ともなります。アルコールを飲む前には、サラダなどで野菜や大豆食品、魚類などの低カロリーで良質なたんぱく質が多い料理を、先に食べておくことをお勧めします。

② 飲酒の合間には、水分をこまめにとりましょう。お酒を飲むと体が脱水状態となりがちです。悪酔いや二日酔いを防ぐためにも、水などを意識して積極的に摂りましょう。

③ 宴席の雰囲気や会話を楽しんで、ゆっくり食べて飲むことが大切です。ゆっくり楽しむことで、満腹感も得られやすくなり、過剰な飲食を防ぐことにもつながります。

2 宴席後の体調の戻し方
 気を付けていても、ついつい飲み過ぎてしまったという時に、早めに体調を戻すには、食事と休養が大切なポイントとなります。
 まず、宴席の翌日は、できるだけ胃を休ませる日と考えて、消化の良いものを軽めに食べることを心がけましょう。また、野菜や果物をしっかり食べてビタミンやミネラルを補給することが、肝臓の機能回復にも役立ちます。
 また、宴席の翌日は、いつもより早めの就寝を心がけ、疲労回復を心がけましょう。もちろん、できるだけ2日連続となる宴席は避け、胃や肝臓も積極的に休めましょう。


 なお、当会では、管理栄養士や保健師による、おいしく健康的なアルコールとの付き合い方に関する教育活動もおこなっています。どうぞお気軽にご連絡ください。

 

  新潟県労働衛生医学協会 健康づくり推進部  ℡370―1945