スウェーデンからの贈り物~タクティールケア 最終回~
医療法人新成医会 総合リハビリテーションセンター みどり病院
JSCIシルヴィアホーム認知症緩和ケア・
介護教育研修センター インストラクター リーダー 木本明恵
タクティールケアの有効性として、「安心ホルモンのオキシトシンが分泌する」と「痛 みを和らげるゲートコントロール」の2つがあると前回お話ししました。 タクティールケアによって、オキシトシンが分泌されます。
オキシトシンは、タクティールケアを受けた方だけに分泌するのではなく、タク ティールケアを行った方にも同時に分泌することがわかっています。
子どもは親からのスキンシップによってオキシトシンがたくさん分泌されるので、 親をはじめ他者を信頼し、親密な関係の構築が促進できることがわかっています。
同時に親も子どもへのスキンシップを通して安心と信頼を築くことができます。
これが絆の形成といわれるものですが、タクティールケアにおいてもスキンシップと 同じ効果を期待することができます。 これは認知症の方と介護をする方との関係でもしばしばみられます。
看護・介護の中でタクティールケアを取り入れている方々から、「私も落ち着き穏やかな気分になる」「タク ティールケアはお互いにゆったりとした時間を作ってくれる」など、いろいろな良い体験談を聞きます。
互いに心地良い気分が得られるタクティールケアを、皆さんもはじめてみませんか? タクティールケアはどなたでもできるケアです。
ご興味・ご関心のある方は、総合リハビリテーションセンター・みどり病院0 2 5 -244–0080(代表)担 当:佐藤まで、お問合せください。 (注) 「タクティール」はJSCI日本スウェーデン福祉研究所の登録商標です。