「薬剤師が皆様のお宅へ伺います⁉」・・・其の弐
しなの薬局グループしもまち薬局(旧済生会新潟病院あと)
日本薬剤師会 認定薬剤師 実務実習指導薬剤師
高橋由紀子
今回は実際にあった訪問体験談をご紹介します。(登場患者さんと医師には投稿について了解を得ております)
同行したある往診日、患者さんはDrの前でいつも通り元気に診察を受けていました。しかし翌日の薬お届け日に何だか具合が悪そうです。ご本人は皆に迷惑をかけては申し訳ないと思っておられるのか、じっと我慢しているようなのです。私が出来ることは何だろう。患者さん宅の血圧計で血圧を計ってみる→正常範囲。体温を計ってみる→多少微熱。しかし次の往診日まで二週間もありこのままの状態では不安だ・・・よし!Drに電話して相談しよう!
私「先生、患者さんですが、何だか今日は具合が悪そうです。血圧も体温も問題ないのですが息苦しそうにされています。」
Dr「え?昨日は元気だったのに。わかりました。今から行きます。」
Drがすぐに往診に来られ、患者さんに聴診器を当てる。その後採血し、Drは医院に戻って検査。私は患者さん宅で、ご家族と不安な思いで結果を待つ。再度Drが患者さん宅で、病状説明。心不全悪化、肺炎の疑い!その場でDrが救急車を呼び、救急病院に搬送されました。そして1か月間の入院後、無事退院されました。あの時、未熟な私が、患者さんの体調変化のサインに気づけたのは幸運だったのかもしれません。Drがすぐに駆け付けて下さり、その後の救急に繋がることが出来ました。色々な職種の人がそれぞれの分野で患者さんに関わることが出来れば、少しのサインに気づけ、対応がより早くなる可能性があります。その役割の輪の中に薬剤師も居るのだと強く感じられる在宅訪問でした。
皆さん!安心して暮らすためのお手伝いを薬剤師にさせていただきたいのです!
お任せ下さい!お近くの薬局では、いつでも、どんな相談でも、お待ちしています。