医療コラム

快適で安全、健康な 職場環境づくりのために

快適で安全、健康な職場環境づくりのために


(一社)新潟県労働衛生医学協会

  健康づくり推進部 保健師 鈴木 沙織

 私たち労働者は、生活時間の3分の1を職場で過ごしています。職場はいわば、労働者の生活の場ともいえます。この生活の場を健康リスクや疲労、ストレスを感じることが少ない快適で安全、健康な職場環境にするため、労働安全衛生法令や指針、ガイドラインの整備がされてきました。
 その中でも今回は、平成4年に厚生労働大臣より公表された「事業者が講ずべき快適な職場環境の形成のための措置に関する指針」(快適職場指針)についてご紹介します。皆さんの職場でぜひご活用ください。

快適職場指針の4つのポイント

①「作業環境の管理」
労働者が不快と感じることがないよう、空気の汚れ、臭気、温度、湿度等の作業環境を適切に維持管理すること。

②「作業方法の改善」
心身の負担を軽減するため、相当の筋力を必要とする作業等について、作業方法を改善すること。

③「労働者の心身の疲労の回復を図るための施設・設備の設置・整備」
疲労やストレスを効果的に癒すことのできる休憩室等を設置・整備すること。

④「その他の施設・設備の維持管理」
洗面所、トイレ等職場生活で必要となる施設等を清潔で使いやすい状態にしておくこと。快適な職場環境づくりを進めるに当たって考慮すること継続的かつ計画的に取り組めるように、快適職場推進担当者の選任等、体制の整備などを行うことが大切です。

 また、作業者の意見を反映させる場を確保することや、温度、照明等、職場の環境条件について年齢等、個人差へ配慮することも必要となります。詳しくは、中央労働災害防止協会安全衛生情報センターのホームページをご覧ください。
 
 また、当会では、労働衛生コンサルタントや保健師等による職場環境づくりの教育活動もおこなっています。どうぞお気軽にご連絡ください。


  新潟県労働衛生医学協会 健康づくり推進部  ℡370―1945