「薬剤師が皆様のお宅へ伺います?!」・・・其の壱
しなの薬局グループしもまち薬局(旧済生会新潟病院あと)
日本薬剤師会 認定薬剤師 実務実習指導薬剤師
高橋由紀子
え?薬剤師って薬局にいるんじゃないの?そこで薬を渡してくれるのが薬剤師でしょ?でもそれだけではないのです。
薬剤師がお宅に伺うことが、患者さんや医療従事者から求められ、実際に行われています。其の壱ではその意味について、其の弐は実際にあった現場での体験をお伝えしたいとます。
患者さんの家に薬剤師が伺うこと…大きく二つの意味があります。
①服薬状況が悪い場合には、その理由を探り、改善のための対策を取り入れる
②薬が患者さんにとって良い方向に働いているかを確認し、医療従事者に伝えること
この二つが大きな役割になります。服薬状況が悪い患者さんがいらっしゃった場合、患者さんのお宅に伺い、お薬をどんな風に管理して服用されているか、教えてもらいます。ここから薬剤師の本領発揮です。なぜ服薬が出来ないのかの原因を探ります。ある人は薬の整理が付かなくなり、飲めない。ある人にとっては薬が飲みにくい形をしている。また何の薬か理解していなかったので飲まないでいた。薬の副作用が怖くて飲めないなど様々な原因が判ってきます。それらを一つずつ解決していき、一人一人の患者さんが安心して大切な薬を服用できるようにお手伝いをします。
また、患者さんやその家族の方とじっくり話し、食事・排泄・運動・睡眠・認知機能などに関しても出来るだけ聞き取りをします。その情報を
その患者さんに関わっている皆さんで共有し、生活の質の向上を目指すことも大切な目的の一つです
お宅にお邪魔することで少しでも笑顔が増えていくのは私たち薬剤師にとってもうれしい事ですし、明日への希望に繋がります。
次回は実際にあった体験談をお伝えします。